魔人「おい。やめろ・・・」
死神さんは手をとめず連撃で
攻撃していた。
死神「どうしたぁ?
反撃してこいやぁ」
お互いに距離をとった。
魔人「やめよう・・・頼むから。
それにお前は本気じゃない」
死神「・・・あ?」
魔人「お前が本気を出したら
俺は捌けないしよけきれない」
死神「・・・ちっ」
魔人「最強を名乗りたいかと
思ったらそういう訳じゃなさそうや。
なんで俺と決着つけたいんや?
お前のことや。なんか理由が
あるんやろ?」
死神「・・・」
魔人「お前わざと負けようとして
へんか?俺を煽ってまでして」
死神「ふん・・・」
魔人「答えないなら・・それでいい
ただ・・・俺からお前に言っておく
ことがある。最後に皆の前で言おう
と思ってたことやけど・・・俺・・・
由紀ちゃんに結婚申し込むから。
そんで・・・アメリカついていくねん」
死神「・・・はぁ?」
魔人「1人にしておけんやろ・・・
前から気にはなってたしな・・・」
死神「そうか・・・。お前もか」
魔人「お前も・・・って?」
死神「俺は今日のこれが終わったら
京子ちゃんに言おうと思ってたんや。
結婚前提で付き合おうってな・・・。
お前に負けてスッキリして引退したって
理由でな・・・」
魔人「そうか・・・お前もか・・・
はははっ」
死神「ふははっ」
2人で笑いあっていた。
2人とも後悔せずインカを
終わらそうとしていた。
野田「やっぱ・・・ええなぁ。
うわっ。戻りだした・・・逃げろ」
2人が皆の元へ戻りだしてきたので
急いで戻って普通にふるまった。
鹿角「遅かったな。もう無いぞ」
飛燕「追加誰か買ってこい。
おい。野田ぁ。買ってこいやぁ」
野田「嫌ですっ。飲酒運転ダメ~」
鹿角「おい。さっきのあいつら呼んで
もってこさせろや。あいつらなんか
もてなしてくれるんちゃうんけ」
飛燕「おう。それええな~。
三宮戻ってあいつらにおもてなし
してもらおうぜ~」
みんないい具合に酔っていた。
楽しい時間はスグに過ぎていき・・・
朝日が昇りだしていた・・・
みんな黙って日の出をみていた。
ある程度登った時に感じた。
「終わった。みんなとはここまで」
死神「・・・帰ろうか。」
鹿角「・・・だな」
みんなで帰る用意を始めた。
最後に皆で円になり拳を前に出した。
死神「ありがとう。楽しかった。
これから全員元気にやってくれ。
4年後一緒にやっていける奴ら
はまた会おう。もちろん・・・
強制はしない」
全員「おう。」
そして皆酔っぱらいながら
解散して散らばっていった。
こうしてインカは幕を閉じた。
この最後を見て俺は・・・
一緒にいたいって思ってた。
蓮「4年後か・・・って事は
大学卒業せな仲間には
入れんのやろなぁ・・・」
強くて・・・怖くて・・・危なくて・・・
楽しくて・・・面倒見がよくて・・・
かっこわるくて・・・かっこよくて・・・
俺に影響を与えた人達。
インカはロバートだけのチームじゃなく
みんなが作り上げたチームだったから
いなくなって一気に寂しくなった。
最終章-無秩序な暴力- 完
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