g-273話 情報網

2024年6月15日土曜日

④最終章-無秩序な暴力-

t f B! P L
電話をしても電源が入って
いなくて・・・繋がりませんでした。

おかしいと思いました・・・

翌日に改めてメールをしましたが
返事はありませんでした。

お忙しいのはわかってましたから
タイミングが悪いと思ってました・・

私はずっと気になっていて仕事も
会議も打ち合わせもままならない
状況になっていました。

マリー「どうした?おかしいぞ?」

ダイ「そうや。何があったんや?」

ボス「気になることがあって・・・
確認できるまで落ち着けなくて。
悪い・・・1人にしといてくれ」

私は色々な病院に電話を
してどこに入院しているのか
探していましたが・・・
個人情報とやらで教えて
もらえませんでした。

アンダーガーデンの情報網を
使えば知る事は容易でしたが
それをすると事が大きくなるので
私は自分の手で調べてました。

ダイとマリーが私の異変に気づき
知らない所で下に探させてました。

3日目に・・・ダイとマリーから
多くの学生が大学病院に通う姿が
見られているという情報をいただきました。

ボス「ありがとう。恩に着る」

ダイ「あぁ・・・そんなんでそんな喜ぶのか?」

マリー「なんか知らんけど。喜んでくれたなら
いいわ。なんなのかは聞かないから安心しろ」

ダイとマリーは私が訳ありの弟を探している
のかと想像し動いてくれてたそうでした。

ボス「今日の仕事は2人に任せます。
私は夜に報告を受けます。頼みました」

私はすぐにタクシーを呼び途中でお見舞い
の果物を買って大学病院に向かいました。

ただベッドで暇そうにされているかと
思ってた程度でしたが・・・

長蛇で人が並んで順番待ちでした。
面会時間も2分だけだと・・・

私の番になった時に・・・隔離された
部屋へ私は通されました。どういう
ことかわかりませんでした。鏡を隔てて
私はロバートさんとお会いしました。

ロバート「・・・あれ?どうした?」

ボス「どうしたも・・・なにも・・・
入院したと聞いて・・・」

私は普通を取り繕うので必死でした。
悲しむ顔を見せたくなかったので・・・

ロバート「そうか。ありがとう。わざわざ
来なくてもよかったのに。忙しいやろ」

ボス「・・・いえ。これ。お見舞い品です
置いておきますので後で食べて下さい。
元気そうで・・・よかったです。退院は
いつ頃なんですか?」

ロバート「わからん。白血球が多すぎて
減らないらしくて。もうちょっと入院しな
いとダメっぽい」

ロバートさんは明るくふるまっていました。
もっと弱い所見せてもよかったと思います

ボス「そうですか。安静にして下さい。
今日は昼間ですけど・・・私は
これから毎日夜にお見舞いにきます」

ロバート「いいって。来なくて。あんたが
大事にするべきは俺じゃない。あんたを
慕ってる仲間達やから。気持ちだけ
もらっとくから」

ボス「暇ですので。暇な時に来ますから。
では時間みたいですのでまた・・・」

2分はすぐに過ぎていました。
私は病院をすぐに出て抑えていた者が
溢れ出てしまい泣きました。

死神「あの時・・・来てたんか」

魔人「そうか・・・」

ボス「ロバートさんが病気だなんて
思いもよりませんでしたから・・・」

外でうずくまり1時間も過ぎていました。
隔離されていて・・・どうみても・・・
助かるようには見れなかったんです。

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