g-271話 幹部到着

2024年6月1日土曜日

④最終章-無秩序な暴力-

t f B! P L
気づけば私は有名になって
いました。ロバートさんみたいに
名前が欲しくなっていました。

ダイとマリーに相談したところ
いいも悪いも全て含めてわかる
ジョーカーと名づけられました。

1年が過ぎていてロバートさんと
久しぶりにお会いしました。

ロバートさんの名前は有名に
なって私にも聞こえていました。

ロバート「久しぶり。元気してる?」

ボス「はい。元気にしています」

ロバート「どうした?なぜ敬語?
余裕だな。おい」

ボス「ロバートさんには感謝してますから。
対等でもないと思っていますからねぇ」

ロバート「さんづけとかいらないよ?
今は大きな組織なんでしょ?トップが
敬語だったら下が驚くやろうからね」

ボス「それならそれでいいんですよ。
それよりも私はジョーカーと呼ばれる
ようになりました。お伝えしたくて」

ロバート「へー。ジョーカーかぁ。
じゃあ他はキングとかクイーンとか?」

ボス「・・・いえ。全然違います」

ロバート「えっ?なんで違うの?
トランプやん。どう見たってエースとか
ジャックとかじゃないの?」

ロバートさんは・・・そういう人だった。
昔から変わっていなかった。

ボス「今度紹介しますよ。ロバート
さんが頼ってくれたらなんでもします」

ロバート「・・・頼ることはないかな。
ジョーカー。あんたはもう成功者や。
あんたはあんたの道をいけばいい。
それに俺らはまだ交わらない方がいい」

ボス「交わる?」

ロバート「そう。インカとUG。
俺とインカの連中が大学卒業した時に
交わるタイミングがあれば交わりたい」

ボス「大学卒業?大学行くのですか?」

ロバート「まぁ・・・ね。行く予定。
やっぱり学歴社会だから」

ボス「応援します。お金が必要なら
大学資金私が出してあげますよ」

ロバート「ははっ・・・最悪頼むかもな。
ただ・・・ジョーカーはジョーカーの好きな
ようにやってくれ。俺のためになにかを
しなくていいから・・・」

ショックでした。ロバートさんは私を
拒絶しているかのように見えました。

ボス「お金も仲間も人脈もできたのは
・・・ロバートさんのおかげですから。
ロバートさんの望むことは助けて
あげたいんですよ。私は」

ロバート「望むこと・・・ねぇ」

ボス「ないんですか?」

ロバート「あると言えばある。
でも望んでもいけないこと・・・」

ボス「なんですか?助けますよ」

ロバート「俺を好いてくれる女が
2人いて・・・答え出せなくて・・
どっかで答えださないといけない
時が近づいてて・・・」

ボス「そうでしたね・・・確か私が
ひったくった鞄の子と私を心配
してくれたあの子でしたか」

ロバート「そう・・・2人と結婚
とかできないし・・・選べなくて」

ボス「日本では無理ですねぇ。
ただ・・・選ばれなかった方は
金銭面でなら私が支えますよ」

ロバート「・・・うーん」

本気で悩まれていました。
また1年後お会いした時には
2人の彼女が妊娠したという
ことをお聞きしおめでたいので
ご祝儀を包みお渡ししましたが
一切受け取られませんでした。

私はこの時ロバートさんの心の
苦しみがあったことに気づきました。

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

Translate

ツイッター タイムライン

ページビューの合計

QooQ