g-243話 気持ち悪い

2023年11月24日金曜日

④最終章-無秩序な暴力-

t f B! P L
テツ「さすがです・・・ただ困りました。
皆さんがインカであればごちそうでも
なんでももてなせていただきます
女でも。お酒でもなんでもです」

死神「いや。いい」

テツ「そうですよね。本物は断るでしょう。
そう教えられています。嘘をつく者も
多かったですからね。」

飛燕「なんや?お前マジで。
会った覚えは全然ないぞ?」

テツ「先ほど申し上げましたが私も
インカの皆様を知らないのです。ですが
インカの皆様にお会いしたら最大限の
おもてなしをしろと言われています」

死神「気持ち悪いな。なんでや?」

テツ「とりあえず。言葉ではなんなので
その飲食物全部の代金おだししますよ」

テツは自分の財布から1万円を出した。

死神「いや。いい。なんかよくわからんが
嘘ではなさそうや。そんなことはしなくていい」

飛燕「お前。さっき嘘ついた奴もおるみたいな
こと言ってたけど。インカ名乗ってたのにたいして
どうしてたんや?」

テツ「最大限のおもてなしをしています。
インカの名前を名乗る者にはそれが嘘で
あるかどうかわかるまではなんでもします」

飛燕「嘘ってわかったってことやろ?
わかった後はどうするんや?つーかどうやって
嘘ってわかったんや?」

テツ「ボスが見て判断しています。
嘘とわかればインカの名前を語った罪を
償ってもらいます。」

飛燕「罪?」

テツ「勝手に名乗っていい名前では
ないからと。容赦はしません。ただ
インカは看板を使わないが
使っていい者もいるとのことですから」

全員固まる。なんでそこまで知っている?
魔人だけが看板を使うことが許されている。

飛燕「ちょっと気持ち悪いわ。お前らは
なんていうチームなんや?神戸連合か?」

テツ「違います。暴走族ではありませんから。
インカでない方には私も言いません。でも
あなた方がインカじゃなかったら誰がインカ
かさっぱりわからなくなります」

死神「インカの誰かの名前出せるか?
そこまで詳しければ知り合いがいるんやろう」

テツ「名前は・・・わかりません。ただ・・・
ボスはインカには神がいると。その神が大事に
している場所としかわかりません」

死神「神・・か。」

飛燕「・・・どういうことや。死神よ。
なんか聞いてたか?」

死神「いや・・・なにも」

魔人をさしていないのもわかった。
この言い方はロバートを指していると思った。

ロバートから死神は何か聞いてるかと思ったが
死神は何も聞かされていないということ。

ただ・・・知りすぎている。それが気持ち悪かった。

テツ「夜も遅いですし。ホテルでもとりましょうか?
スイートでもなんでも探させますよ。なんでも
言ってください。」

死神「いや。いい。」

テツ「本当に断るんですね。すごいですよ。
そういえば昨日芦屋の方で暴れられてましたよね?」

飛燕「なんでそれを・・・」

テツ「麒麟児は管轄してますので。半沢が
無抵抗決めたと聞いて褒められてましたよ」

陽炎「どうしよう。なんか怖くなってきたわ。
ストーカーレベルの情報網やんけ」

テツ「やはりあなた方。もう決定ですね。
ひとつお願いがあるのですがいいですか?」

死神「嫌や」

テツ「そう言わないで下さいよ。お願いと
言っても簡単なことです。今から私、ボスへ
電話をします。そしてお会いしてあげて
もらえませんか?最近元気が無くて・・・
インカの皆さんとお会いできれば元気が
出ると思いまして・・・」

死神「・・・」

飛燕「わかった。俺が話をする。
とりあえず電話しろ。このままやったら
気持ちが悪い」

飛燕がボスと話をするということになった。

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