真帆「蓮・・・」
俺が泣いてるのを横で
見ていた真帆が動いた。
真帆がスッと前に出る。
真帆がお墓に話だした。
真帆「はじめまして。
蓮と6月に結婚をします
近藤 真帆と言います。
蓮からロバートさんのお話
はお聞きしておりました。
お話をお聞きした時に一度
お会いしたいと思いました
やっと会えて嬉しいです。
蓮は大学でもみんなと一緒
に楽しく話をしていて・・
周りにとって必要な存在で
みんな蓮を見ていました。
私も蓮に会ってから色々と
間違いや態度についてとか
ただ当たり前の事を当たり
前のように教えてもらって
今までどれだけ自分が恥を
かいてたのかわかりました
誰でもできる事が出来ずに
大きいことができるわけが
無いって言われましたよ。
蓮と一緒に付き合っていき
女としても成長できました
自分の事だけ考えていると
周りに人は集まらないって
ことも教えてもらいました
それも全部ロバートさんが
蓮に教えてくれたからです
蓮は私に教えてくれました
次は私が教える番なんです
それが教えてもらった者の
役目なんですもんね。
私・・・疑問がありました
蓮はずっと太極拳をしてて
誰にもその理由を言わずに
黙って続けてたんですね。
周りからは色々と罵声を
浴びせられていました。
おじいちゃんおばあちゃん
がやるのが太極拳って思い
私もずっと不思議でした。
その理由は私だけに秘密と
言う事で話してくれました
蓮がずっと太極拳をしてる
理由ってご存知ですか?
唯一蓮がロバートさんと
繋がってられるからですよ
太極拳だけがロバートさん
と他のみなさんと繋がれる
からやってるんですよ。
だから・・・私も繋がりが
持ちたくて蓮から太極拳を
教えてもらったんですよ。
思ったより難しいですよね
何度も途中で諦めてしまい
覚えるのに3ヶ月ちょっと
かかってしまいましたよ」
真帆はやらなくてもいい
太極拳を何度も途中で諦め
たけどちゃんとやり通して
24式太極拳を覚えていた。
「あたしも繋がってたい」
その気持ちがあったから。
蓮「それじゃあ帰ろうか」
報告が終わって線香も
消えたので俺達は帰った。
真帆「ロバートさんって
ずっと大事にされてるね」
蓮「なんでわかるん?」
真帆「お墓が綺麗だった。
それしか無いんだけどね」
蓮「はははっ。そうやな」
真帆と一緒に家に帰った。
親と結婚の予定を話した