真帆「蓮?どうしたの?」
蓮「あぁ。ごめん。お前と
出会った時思い出してた」
真帆「もう。やめてよ~。
それよりそろそろ近い?」
蓮「あぁ。もうすぐやで」
俺達は墓地に来ていた。
静かに黙って歩いていた。
そして・・・着いた・・・
真帆「ここがそうなん?」
蓮「あぁ。そうや・・・」
真帆「この人が・・・蓮の
尊敬していた人か・・・」
蓮「今も尊敬してるけど?
そこ間違えんとってくれ」
真帆「あっ・・・ごめん」
ロバートの墓参りに来てた
お墓は綺麗にされていた。
誰かが綺麗にしてくれてた
そこにはバラの花束も
置かれていた。
ロバートの好きだった花。
それから俺はお墓を拭いた
真帆「あたしも手伝うよ」
蓮「じゃあ水替えてきて」
花シバの水替えを頼んだ。
綺麗でもしっかりしたい。
ロバートはここにいるから
そして線香を立て報告する
蓮「ロバート・・・俺6月
に結婚する事になりました
今日はその報告に来ました
隣にいるのがその彼女で
名前は真帆って言います。
真帆に当時のロバートの事
言ったら泣いてくれました
どうしても会わせたくて
今日は連れて来たんですよ
あんまり興味無いですか?
興味なさそうですもんね。
いつも俺がロバートの後ろ
を追いかけてただけですし
周りに人がいっぱいいたし
俺なんて・・邪魔でしたね
俺・・・結局ダメでした。
人の上に立てる立場とは
違ってました。
ロバートみたいに上手くは
できないしロバートみたい
に人が集まりませんでした
俺・・器じゃなかったです
こんな事言ったら・・・
ダメかも・・知れないけど
俺・・・ロバートが・・・
いなくなってから・・・
誰も・・・教えてくれる人
がいなくなって・・・成長
した気が・・・しません」
最後に涙が溢れてきた。
強がる事ができなかった。
ロバートの前だけは・・・
高校の頃の俺に戻れた・・
ただ違ってたのは・・・
周りには瀬戸達がいない。
俺しかいなかった・・・