4月3日にそれは訪れた。
??「オギャー。オギャー」
産婦「よく頑張りましたね
元気な男の子ですよ」
由紀「抱かせてください。
この子が・・あたしの子」
由紀さんが無事に出産した
そして・・・4月8日・・
また新しい命が生まれた。
??「びええええっ」
京子「よかった・・・元気
に生まれてきてくれて」
産婦「元気な男の子ですよ
抱いてあげて下さい」
京子「ママですよ~」
新しい命が2つも生まれた
みんな大騒ぎになってた。
俺も病院に行って見に行く
赤ちゃんの顔を見ると
なんか・・・感動した。
蓮「子供の名前って・・・
決まってるんですか?」
宮根「あぁ・・・ロバート
が名づけてくれてんて。
由紀ちゃんは・・・で
京子ちゃんは・・・や」
俺は名前を聞いた。
なぜその名前になったかも
蓮「そうなんですか・・・
すごくいい名前ですね」
沢田「あぁ・・そうやな」
宮根「これから・・1人で
育てるみたいやけど・・・
やっぱり・・きついよな」
蓮「きついと思います」
これからの生活が気になる
高校卒業したばかりなのに
母子家庭で子供を育てる
なんて簡単な事じゃない。
だけど何も言えなかった。
俺は先に失礼をして帰った
ここから先は俺なんかが
入っていける世界じゃない
みんなにも余裕がなかった
俺がいても邪魔なだけだ。
もう・・・環境は変わった
俺も変わらないといけない
みんなが子供を見てバカに
なってる間に黙って去った
ロバートがみんなに残した
のはインカの仲間・・・
ロバートが彼女達に残した
のは新しい命・・・
蓮「俺も何か残したいな」
みんなを見てるとそう思う
そのまま・・・月日は過ぎ
そして俺も3年生になった
3年生になって俺はすぐに
生徒会に退部届けを出した
元々生徒会に入りたかった
わけではなかった・・・
ロバートがいて瀬戸がいた
生徒会だから入りたかった
学校もつまらなくなった。
つまらないと言うと違うが
なんか面白くなくなった。
学校って・・・こんなに
つまんなかったっけ?
ただ普通に過ごしてただけ
しかしそれがつまらない
羅針の集会にしても・・・
有也はいないし須磨に俺と
同格の存在はもういない。
自分が一番になった時・・
そこには何もなかった。
自分には何もなかったけど
周りには憧れを与えていた
俺に憧れる者が多かった。
ただ・・・違ってたのは
憧れているだけだった。
結局は自分では何もしない
そしてそういう者から色々
誤解される事も多かった。
上の存在がいて憧れて・・
追いつけるように努力して
色々経験して今があるのに
周りは俺が努力もしないで
ここまで来たと思ってた。
そんなわけ・・・ないのに
春が過ぎて・・夏が過ぎて
秋が過ぎて・・冬が過ぎた
1年後俺も学校を卒業した
卒業と同時に特攻服を脱ぐ
蓮「頼んだぞ。8代目」
そして次の代へと渡した。
俺は自分の役目を終えた。
こうして俺の学校生活は
簡単に終わりを迎えた。
第46部-願い- 完