第1205話 可能性

2016年3月11日金曜日

第45部-無力-

t f B! P L
その日の集会は盛り上がる

有也の引退式となると
やはり派手になっていた。

みんな楽しく走っていた。
そんな中俺はムスっとして
一緒に後ろから走っていた

滝「そんなすねんなや」

蓮「須磨最強なんてやぁ。
有也の為にある言葉やで。
なんで俺に渡すねんや?」

滝「同じ族やないやんか。
有也さんは蓮を認めてた
から何か蓮に残したかった
感じがするねんけどなぁ」

蓮「俺に・・・?」

滝「そんな感じがするわ。
特攻服は四神の後輩やけど
有也さんの代名詞は蓮や」

蓮「面倒やねんけどなぁ」

集会は無事に終わった。
そして有也と最後に話した

有也「ありがとうな。蓮」

蓮「感謝されるような事は
なにもしてへんねんけど」

有也「羅針が来たってのは
また意味が違ってくるねん
でもこれで終わったなぁ」

蓮「おつかれさん」

有也「稲田に置いてかれて
2年間・・・長かったわ」

蓮「そうか・・・有也は
稲田総長と同時期に総長を
就任してたんやもんなぁ」

有也「あいつがライバルで
俺も張り切ってたけどな」

蓮「まぁ・・・そやな。
次の代の奴ってのはどう?
俺とタメ張れそうかな?」

有也「いや・・・無理やな
そんな根性決まってない」

蓮「なんでそんなやつを
次の代に任命したんや?」

有也「可能性・・・やな。
稲田が蓮に任せたように」

蓮「どういうことや?」

有也「蓮が当時総長なって
いきなり器になれたか?
色々悔しい経験したやろ?
そんで今があるやんけ」

蓮「まぁ。そうやけどな」

有也「次の代のあいつには
蓮を追いかけてほしいと
思ってるねん。蓮の背中を
追いかけてたらあいつも
来年には総長の器になって
ると思ってるねんやわ」

蓮「相手にせぇへんぞ?
俺はそんな暇やないから」

有也「勝手に追いかけてる
そんなんでええねんや」

蓮「思ったようになるか?
そんな根性入ってる奴にも
見えへんかってんけどな」

有也「さぁ。わからへんわ
もう俺の代やなくなった。
後はあいつらに任せるわ」

蓮「新しい世代なんやな。
つまんなくなりそうやわ」

そして有也は先に帰った。

蓮「今は永遠に続かないか
わかってたんやけどなぁ」

今は永遠に続かない・・・
ロバートが過去に言ってた

この時身に染みて実感した
思ってたのと実感するのは
意味が全然違っていた。

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