そして・・・彼らも・・・
その日の夜に十傑達が動く
三宮から離れた海岸通り
周辺に集まっていた。
その中でもトップの軍団。
柴田・安部・峰・小宮・
三浦・前田・西島・坂田の
元ヤンの連中であり中学校
を仕切っていた8人。
インカの中枢と呼ばれる
幹部の8人が集まってた。
正月と正月あけになると
暴走族が夜に走る事が多い
十傑の8人はこれが狙いで
深夜に集まっていた。
2号線を流す集会の音が
聞こえて少しすると警察の
サイレンの音も聞こえる。
柴田「さて。いくかな」
峰「大仕事になりそうや」
サングラスに帽子に
ばんそうこうを顔に貼る。
戦闘態勢は整った。
三浦「気合入れろよ。
お前ら。わかってんな」
西島「わかってるって。
仕切りはお前なんか?」
柴田「ロバート派でやる
俺と飛燕に任せてくれ」
安部「そうさせてくれ。
ロバートの問題やから」
峰「わかった。任せる」
三浦「しょうがないな」
柴田「倒すぞ。国家暴力」
全員単車で現場へ向かう。
現場では警察がパトカーで
暴走族をはさみうちにして
検挙している途中だった。
柴田「やるやん。でもなぁ
まだまだ詰めが甘いねん」
鹿角さんが単車でパトカー
へ突っ込んでいった。
ドガシャアーン・・・
安部「無茶するなぁ・・・
盗難車やからってよぉ」
この単車は自分達の単車で
はなく暴走族が盗んでいた
単車だったので最初から
乗り捨てする用の単車だ。
そのまま他の者も突っ込む
3台の単車が突っ込んだ。
ドガシャアーン・・・
ドガシャアーン・・・
ドガシャアーン・・・
前の方で騒がしいことに
警察と族は気づいた。
「何が起こっている?」
そして・・・鹿角さんが
パトカーの上に乗り叫ぶ
柴田「おらぁ。お前ら~
根性見せて戦えやぁ。
黙って掴まる気なんか?」
警察「おい。お前らぁ」
パトカーで待機していた
警察官が降りてくる。
安部「うっさいねんや」
飛燕さんは警察官が
出てきた瞬間に蹴り倒す
安部「警察も人間やぞ。
お前達暴走族より弱いわ。
戦えば勝てる連中やぞ」
彼らの目の前で警察官を
倒す姿を見せる。
警察は無敵じゃない・・・
逆らっても・・いいんだ。
族の連中も暴れ出した。
警察を殴って抵抗をする。