高科「くそっ。邪魔やな」
高科は前に出て避ける。
その分送球するのが遅れた
高科「松田ぁ。頼んだぁ」
高科は一塁にカバーに
行った松田に送球をした。
富岡は頭から突っ込んだ。
ヘッドスライディングだ。
パアン・・・
松田「どっちや?」
富岡「判定は?」
ほとんど同時だった。
そう・・・ほとんど・・・
審判「セーフ。セーフ」
判定はセーフだった。
わずかに富岡が速かった
そして・・・荒木はホーム
についていた
この瞬間・・・決まった。
徳報の逆転勝ちが決定した
ベンチから選手が出てくる
選手達が抱き合っていた。
荒木「やったぁ。勝った」
真木「やっと終わったか」
球場は盛り上がっていた。
長かった試合も終わった。
蓮「・・・負けたか」
瀬戸「逆転サヨナラか」
橋本「勝てんかったな」
俺達以外は泣いていた。
橋本「整列・・・行くぞ」
俺達は整列に向かった。
審判「4対5で徳報高校
の勝ち。礼っ」
全員「あざーっした」
俺達はベンチに戻った。
ベンチでも全員泣いていた
由紀さんも京子さんも・・
早川も青田も泣いていた。
橋本「わりぃ。負けたわ」
由紀さんと京子さんは首を
横に振って否定していた。
ずっと泣いて言葉が出ない
悔しそうにずっと泣いてた
他に泣いてる者はベンチに
座って静かに泣いていた。
本来なら相手の高校の
ベンチや相手の応援団の
所に挨拶にいく所だが・・
俺達は行かなかった。
自分達の応援団の所にだけ
向かって行った。
橋本「明と野田君。応援団
の所にだけ謝りに行こう」
泣いていない3人だけが
応援団の所に向かった。
応援してもらったのに
負けてしまった事に対して
謝りに行く事になった。
橋本「悪い・・負けたわ。
せっかく応援してもらった
のに実らせれんかったわ」
応援団達も泣いていた。
ロバートが話し続けた。
橋本「ずーっと応援して
くれてたのになぁ・・・
徳報の応援団に勝ってた
から俺達も勝たなあかん
ところやったのに・・」
瀬戸「すんませんした・・
勝てませんでした・・・」
蓮「すんませんでしたぁ」
俺達は頭を下げた。