第902話 情報提供

2015年5月11日月曜日

第35部-野球最終編-

t f B! P L
松田が打席に入り構える。

荒木「ほんじゃあ行くか」

荒木が振りかぶって投げる
ど真ん中へのストレート。

松田「やっぱり・・甘い」

松田は初球から狙っていた
セカンドとショートの間を
抜けるゴロを打った。

松田「これは抜けるやろ」

荒木「生意気に当てたか。
佐々木ぃ。頼むわぁ~」

佐々木「ほいよ。任せろ」

セカンドがとってショート
にトスして一塁へ送球する

審判「アウトォ~~」

観客席が盛り上がる。
今のファインプレーに。

松田「あれが抜けへんか。
ゴロはあかんっていうのは
そういうことなんかな」

蓮「今のは気にするなよ。
俺も抜けたと思ったわ」

松田「はい。すんません。
球速は瀬戸さんぐらいです
打てない球じゃないです」

蓮「そうか。わかったわ。
それを聞いて安心した」

俺達の感覚がおかしかった
ピッチャーの標準が瀬戸。

普通145km以上は打てない
打てる打線の方が少ない。

瀬戸より上か瀬戸より下か
それを基準にして判断した

その方が伝えやすいから。

打席に2番の俺が向かった

田岡「ほら恵。頑張れって
声をかけてあげないと~」

川島「そんなん無理やって
最近会ってなかったしさ。
電話しかしてなかったし」

田岡「愛の力が見たいなぁ
応援してあげなよ~」

川島「いや。無理やって」

外野ではそんな事が起きる
俺は何も知らなかった。

打席に入って構える。

蓮「2番の意識ってのは
ヒットを打てやったな」

いつもは3番だったから
ランナーを進めろという
意識よりも軽かった。

構えも自然に楽になった
無駄な力みが消えた。

荒木「こいつは確か・・
3番やったやつやな?」

荒木が振りかぶり投げる
初球にカーブを投げた。

俺は初球を見送った。
というより手が出ない。

蓮「なんちゅう落差や。
こんなん初めてみたわ」

少し動揺してしまった。
頭の中にカーブが入る。

2球目は外角へボール。
1球外へ外していた。

3球目は外角低めに
ストレートを投げてきた
これもボールになった。

蓮「外へ・・・2球か。
じゃあ内角に来るかな」

俺はそう読んでいた。

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