第832話 功労者

2015年3月1日日曜日

第32部-野球合戦編-

t f B! P L
そして次の打者はロバート
5番だけど5番じゃない。

打力だけで言えば4番打者
ロバートが打席に入ったら
全てを任せる。信頼してた

その証拠に俺はリードを
ろくに取らなかったから。

5番の役目は4番の後処理
4番がやり残した事をやる

現在状況は1塁走者が1人

この場合ロバートがやる事
それは・・・わかってた。

橋本「だりゃああ~」

カッキイイン・・・

蓮「すげぇ。飛ぶよなぁ」

打球が校舎を超えていった
大ホームランを打っていた

清水の心を折る一撃だった
さらに2点を追加した。

ワンアウトで4対0。
上位打線は仕事をしていた

6番の早川は自由だ。
状況を見て自分で判断する

清水が崩れてたのがわかる
なので打ち崩す選択を選ぶ
のが普通だが違っていた。

早川は球数を投げさせる
ことを選びファールで粘る

これはロバートの教えだ。

橋本「早川。教えてやるわ
嫌な時ほど嫌な事してやれ
それが心を折るって事や」

早川「嫌な時ってなったら
打った方がよくないです?
叩き潰す方が確実でしょ」

橋本「そうかもしれんな。
だけどねー。それじゃあ
絶望まで追い込めないやん
7と8の役目はなんや?」

早川「球を投げさせる事」

橋本「もし走者がいたら
打ってもいいやろうな。
でもおらんかったら?
7と8の役目まで考えて
敵の心を折ろうとしたら
どうするのが効果的や?」

早川「ファールを打つ?」

橋本「そうやな。三振が
なかなかとれんのは嫌や。
打たれるよりも嫌やな。
自信が無くなってくるし」

早川「そうですね・・・
確かに疲れもきますしね」

橋本「まぁ。任せるけどな
早川の選ぶ判断で文句を
言えるやつはおらんから。
参考程度にしててくれ」

それから早川は考えた。
嫌な時ほど嫌な事をする。

影の功労者になっていた。
もう10球は投げていた。

そしてファアボールまで
粘って塁に出ていた。

7番の結城もファールで
粘り続けていた。

そしてファアボールに。

清水「くそっ。なんや。
まだ1回やのによ・・・」

続く8番の菅原が粘って
10球は投げさせていた。

スライダーで打たされて
ダブルプレーになった。

でも誰も菅原を責めない。
役目をこなしていたから

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