第813話 勝手な判断

2015年2月10日火曜日

第31部-野球実践編-

t f B! P L
そして・・・次の球。
もう一度カーブが来た。

森野はこれを狙っていた

カキイイン・・・

ライト方向へ流し打った。
ベンチは一気に騒ぎ出す。

ベンチからは止まれって
声も聞こえてくる。

でも俺は無視をする。

ちらっと瀬戸を見たけど
瀬戸は黙って見ていただけ

止まる理由なんて無かった

俺はそのまま3塁を周って
ホームへ突っ込んでいった

あと少しという所でボール
がホームに返って来てた。

蓮「死ねや。コラぁぁ」

俺はぶつかりに行った。
クロスプレーになった。

ドガアアン・・・

蓮「くっ。いってぇ」

キャッチャーを飛ばした。
やったと思った。

キャッチャーは後ろに倒れ
たがボールは逸らしてない

審判「アウトぉーーー」

蓮「うそっ?マジで?」

点が取れなかった。
俺はその場にへたりこんだ

点を取るって言ったのに。
チャンスを潰してしまった

ロバートが打席に近づく。
俺の元へ近づいてきた。

蓮「すいませんでした・・
勝手なプレーをして・・」

橋本「いやー。興奮したよ
野田君のプレーはねぇ。
なかなか面白かったわぁ。

俺も仲間に入れてもらう。
野田君の意思は継いでやる
ベンチでしっかり見とけ」

蓮「お願いしますっ!!」

俺は頭を下げて頼んだ。
どうしても点が欲しかった

ロバート以外のバッターの
打撃には期待ができない。

森野も2塁打を打ってる。
チャンスは終わってない。

せっかく作ったチャンスが
このまま終わるのは嫌だ。

それだけが嫌だったから
その思いが頭を下げさせた

橋本「意思は受け継いだよ
次は俺が興奮させてやる」

そう言って打席に入った。

俺はベンチに戻っていった
瀬戸に頭を下げて謝った。

瀬戸「謝ることしてへん。
躊躇無く行動してたからな

ただな・・なんで最初から
あれぐらい気持ちを込めて
できへんかったんや?

1打席勝負でも1打席目も
さっきの打席も一緒やねん
一緒にしないと悔いが残る

次に繋げる意識を忘れるな
常にさっきの打席で入れ」

蓮「わかった。ありがと」

体験して言われて気づく。
打席は常に同じ打席で扱う
意味がやっとわかった。

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