橋本「あん?大会の前にな
俺達第二野球部とお前達が
戦って勝った方が出るねん
強い方が出ればいいやろ」
浦辺「おい。でもやぁ・・
俺達もこの3年間今まで
ずっと頑張ってきてんや」
橋本「頑張ってきた?
野球に敢闘賞なんてのは
あんのかいや?」
瀬戸「そんなん無いです。
勝つか負けるかですよ」
橋本「だってよ。浦辺」
浦辺「頼む。やめてくれ
最後の夏やねん。俺達に
任せてやらせてくれって」
橋本「思い出作りなんか?
高校野球っていうのはよ。
3年間やってレギュラーの
座がとれないのもおるんや
そいつらのことも考えろ。
俺は補欠達にもチャンスを
与えてお前達レギュラーと
戦うかどうかを選ばせてる
選ぶかどうかはそいつらや
お前らレギュラーは黙れ。
レギュラーを倒して甲子園
を目指す覚悟があるやつは
手を挙げろ。プレーヤーに
なるチャンスを手にするか
ベンチやスタンドから応援
するかは自分で決めて自分
で判断して決めろやっ」
ロバートの話を聞いていて
8人が手を挙げた。
6人が補欠の3年だった。
そして1年が2人挙げてた
浦辺「おい。待てって。
お前らそっち行くんか?」
??「最後の夏なんで・・・
悔いなくやりたいですし」
浦辺「おい。松田まで?
松田はこっちに残れや。
お前は1年でもレギュラー
で考えてるねんからやぁ」
松田「別にいいっスわ。
こっちでやってみたい。
勝つか負けるかってのが
こっちには聞けたんでね。
こっちの方が甲子園行ける
可能性が高い気しました」
瀬戸「俺達は素人集団や。
実際は野球部よりも下手や
それでもこっちくるか?」
松田「こっちにしますよ。
高校に入ってまで3年も
野球したいと思わないし。
1年目で燃え尽きて後は
普通に遊びたいですしね」
瀬戸「お前。面白いなぁ」
橋本「それじゃあ決定や。
そうやな。大会出場決定戦
は本選の2日前にやろうか
本番1回こっきりの勝負や
勝った方が予選出場や」
浦辺「本気なんやな?」
橋本「あぁ。本気や。遊び
でここまではできへんわ」
浦辺「わかった。それなら
俺達も本気でやったるわ。
そんで野球部から去った
お前らに後悔させたるわ」
橋本「勝ってから言えよ。
勝った時に聞いたるから」
浦辺「なっ。くそっ・・」
野球部の連中が8人入った
これで人数は11人になった