第721話 お姫様

2014年11月9日日曜日

第27部-新たな道-

t f B! P L
橋本「そんな裏方のさぁ。
副会長を最後まで裏方に
させてていいのかなぁ?
って昨日思ったんですよ。

だから最後に・・・
表に立たせてあげたい。

卒業しない生徒会長よりも
卒業生代表として副会長が
言いたい事があると思う。

だから・・・出ておいで。
生徒会副会長 内藤 香」

予定にない行動に出ていた
ロバートの暴走が始まる。

校長と教頭は困っていた。
他の先生達は慣れていた。

橋本「ほら。早く上がれ」

生徒は副会長の方を見てる

副会長は泣いていて壇上に
上がるのを拒否していた。

副会長を見つけて動いた。

橋本「もう。甘えたやな」

ロバートが壇上を降りて
副会長の元へ向かった。

橋本「ほら。上がるよ」

内藤「無理。無理やって」

ロバートが手を差し伸べる

橋本「生徒会長としての
副会長への仕事やねんや。

あの壇上までエスコート
するから俺の手を掴め」

副会長はスッと手を置いた

橋本「それでいいねんや。
それじゃあ上がろうか」

ロバートが手を引いてた。
お姫様扱いするかのように

そして壇上へ一緒に上がり
ロバートは一歩下がった。

内藤「私は・・・この学校
でたくさん学びました。

勉強はもちろんですけど
人との関わりっていうのを
生徒会で学ばせてもらって
私は明るくなれました。

今まで私は人っていうのは
ある一定の距離で付き合う

そう思っていました。

だけど・・・
一生懸命考えたり・・・
一つの事に取り組んだり
無茶を達成した時に・・・

人の距離っていうのは
縮まると思いました。

辛い時にはいつも手を
差し伸べてくれた会長。

困った時にはいつも
アドバイスをくれたみんな

形は違えど他のみんなも
そういった経験があって
今日の日を迎えたでしょう

だから・・・そういった
経験を元に次のステップへ
向かっていきましょうよ。

後ろは振り返らないように
前を向いていきましょう。

庫兵工業の3年間・・・
大切な3年間になりました
ありがとうございました」

パチ・・パチ・・パチ・・
ロバートだけが拍手した。

パチパチパチパチパチパチ
それを見て全員が拍手した

俺の中でも込み上げてきた
副会長の挨拶が心に染みた

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