東急ハンズは広くて迷う。
目当ての物がわからない。
だから店員に聞いた。
蓮「あのー。すんません」
店員「はいなんでしょう」
蓮「写真立てどこですか?
写真立てが欲しいんです」
そう。俺が彼女に教えて
もらったのは写真立てだ。
思い出を入れるのに必要。
たぶん卒業式が終わると
最後に全員で写真を撮る
その写真を入れるのには
アルバムじゃなく写真立て
に入れるのが流行った。
だから俺も真似をした。
彼女のアイデアを頂いた。
瀬戸達に合流をして何を
買ったのかを確認しあった
瀬戸「あれ?写真立てか。
へぇ。ええ所選んだな」
美樹「去年流行ったもんね
これ。和也さんが言ってて
一気に流行ったもんね~」
蓮「えっ?そうなん?」
瀬戸「そうやねん。中学の
卒業式の何日か前にな。
聞いて。写真立て買ってん
その写真立てに全員揃った
写真を入れておきたいから
終わったら合流しような。
って連絡があったからよ。
速攻で皆も用意してたわ。
みんな学校が違うのにやぁ
卒業式の時にそれを言って
翌年には流行ってたんや」
美樹「かっこよかったよね
いつでも見れるからって
言う理由で真似するって」
蓮「へぇ。そうなんやぁ」
俺は中学校の卒業式はすぐ
帰って勉強をしていた。
学力がなかったから・・・
だから流行を知らなかった
ロバートがここでも影響を
与えていたとは驚いた・・
たった一言で影響を与える
その一言をみんなが真似る
そして広まっている。
本人の知らない間に・・・
蓮「すげぇな。やっぱり」
影響力を知ってしまった。
その人の持ってる影響性。
稲田総長も持っていたけど
それ以上の器を体感した。
そしてこの時気づいた・・
羅針6代目総長であった
稲田総長も卒業をする。
俺は羅針を自分の意思で
引退していたから表だって
会うことはできない立場だ
蓮「卒業の翌日ぐらいには
会えたらいいなぁ・・・」
もし俺に許されるのならば
会って最後に話をしたい。
ケジメをつけたかったから
そして翌日・・・
本来は2年が全員集まって
卒業式の準備をするけども
「3年生を気持ちよく送り
出したい者がやればいい」
というロバートの意見で
卒業式の用意は希望制だ。
2年が何人か集まったから
よかったものの・・・
最悪の場合は生徒会だけで
卒業式の用意をしていたと
思うとしんどかった。