第595話 覚悟の違い

2014年8月12日火曜日

第22部-恋愛事情-

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真由「偽物だったとはね」

蓮「さてと。待たせたな
これで決着つけられるわ」

真由「あ~。はいはい。
わたしの負けですよ~。
降参。もう好きにして」

蓮「降参なんてないねん」

真由「リンチすんの?
どうせ体目的なんやろ?
あんたら男の好きにして」

蓮「いや。タイマンや。
女同士で決着つけろや。
俺はお前とタイマンさせる
場を作る手伝いしただけ」

真由「なに?それだけ?」

俺は湯浅さんの方を見た。
そして手招きして呼んだ。

蓮「覚悟を決めろや。
全ての思いをぶつけろよ」

湯浅さんと入れ替わって
俺は後ろに下がった。

真由と湯浅さんを囲む。
逃げ場を失くして囲んだ。

真由「なに?恨んでんの?
あんたの彼氏をとった事」

湯浅「・・・最初はね。
でも・・・今日わかった。
あたしもあんたも偽物や。
本物は手に入らないねん」

真由「何言ってんの?
男なんて寝たら手に入る。
どんな男でもそうやねん」

パアァァン・・・
湯浅さんは真由を殴った。

湯浅「だから偽物やねん。
うちは今日始めて暴走族が
怖いって思ったんやで。

意地とプライドだけでさァ
本気で喧嘩なんてできる?

不利な状況で乗り込んで
来れるやつがどこにおる?

そんなんおらんかったやん
みんな逃げてたやんかぁ」

湯浅は何度もびんたする。
わからせようと殴ってた。

真由「あたしには何もない
体だけしかないねんやぁ。
だから・・・体で男を操る
ことしかできへんねんや」

真由もびんたを仕返した。

湯浅「もう好きにしな。
その時はもう知らないから
あたしはもう関わらない」

真由「・・・えっ?」

湯浅「あたしは今日でもう
族を引退することにしたよ
あたしは中途半端やから。
本物の族とは違うねんや。
普通の人に戻る事にする」

真由「戻れるわけないやん
いまさらそんなん無理や」

湯浅「もういいねんやんか
これからあんたとは他人」

湯浅さんが背中を向けた。
そして真由をかわいそうな
人と扱いながら見ていた。

蓮「もう・・・ええんか?
こんな場は作られへんぞ」

湯浅「うん。もういいや。
ありがとうね。野田君」

蓮「感謝はあっちに言え。
神戸連合がおらんかったら
この場は作られへんから」

湯浅さんは神戸連合の連中
に丁寧に何度も頭を下げた

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