湯浅「なんやぁ?お前は」
蓮「なんでもええやんけ。
お前の素行を直しにきた」
湯浅「ふざけてんなお前」
湯浅はナイフを取り出した
蓮「ナイフかいや・・・
武器を使ってくるとはな」
湯浅「後悔すんなよな」
蓮「それは俺の台詞やろ。
・・・なっ!?」
湯浅はナイフを投げてきた
ナイフは外れたが一瞬だけ
体が凍りついてしまった。
恐怖に支配された一瞬だ。
湯浅がその隙を見逃さずに
俺に殴りかかってきていた
湯浅「何固まってるねん」
バキッ・・・グシャッ・・
俺は一方的にやられていた
蓮「怖ぇ・・・怖ぇよ」
実力では俺の方が上だった
だけど恐怖で縛られていた
鋭利な刃物を投げる・・・
その経験と行動は予測の
範囲外の行動だったから。
湯浅はナイフをもう一本
隠しもっていた。
だからナイフを投げれた。
怯えて逃げているうちに
腕を軽く切られた。
湯浅「ひゃはは。死ねや」
その瞬間に俺はキレた。
蓮「てめぇ。コラぁぁ」
湯浅「えっ・・・?」
無造作に湯浅に近づいた
湯浅はびびっていた。
みぞおちに思いっきり
力を込めて打ち込んだ。
蓮「遊びやすまさんぞ。
ナイフで刺しやがって」
一度切られてわかった。
全てが許せなくなった。
「殺してしまっていい」
ナイフで刺した相手には
そう思ってしまった。
一発一発に力を込めて
顔とお腹を殴りつける。
少しでも変な動きをする
時点ですぐに殴りつける
抵抗しなくなったのを
確認してから髪を掴んで
外へ引きずりだした。
湯浅「もうやめてくれ」
蓮「やめてくれでやめる
わけなんてないやろが」
その後も何回も殴った。
そして負けを認めた。
蓮「なんや?こいつは
なんか変な感じやった」
終わった後に少し違和感
を感じてしまった。
それは同じ不良として
感じるモノがなかった。
やりきった感が無かった
認める事もできなかった
何かスッキリしない。
初めて味わう感覚だった