不良「待てや。コラぁ」
柴田「待てって言われて
待つバカがおるかいや」
安部「同感や。」
柴田と安部が逃げたのは
正解だった。一枚上手だ
本気で逃げようと思って
逃げているわけではない
途中でどこかに隠れる。
不良は走り回って探す。
柴田「バカで助かるわ」
安部「数だけやろーな。
長田も割と簡単かもな」
2人はタバコに火をつけ
て一服しだした。
武器を持って追いかける
のは体力を使ってしまう
それに罠が仕掛けられる
本物の不良のやり方だ。
不良のルールで暴れる。
不良としか喧嘩をしない
一般人に迷惑をかけて
いきがるタイプじゃない
こういうタイプは強い。
本来なめてかかれる相手
ではないはずだから。
柴田「さって。行くか。
適当に追い詰められるわ
はさみうちでよろしく」
安部「おう。わかった」
不良「あっ。おったぞ」
柴田は逃げ出していた。
バカな不良は気づかない
追い詰めても追い詰め
られた事に気付かない。
柴田「あら~行き止まり
どうすればいいんかな」
不良「ハアハア・・・
手間かけさせやがって」
柴田「こっちは特に手は
かかってないねんけど」
不良「ハアハアうるさい
山丸中学なめんなよ。」
柴田「元々山丸中学に
関してはなめてなかった
んやけどなぁ。今日見て
なめようと思ったわ」
不良「なんやと?お前
状況見て言ってんか?」
柴田「見て言ってる。
ほら後ろ見てみろや」
不良は後ろをチラっと
だけ見た。
後ろからは安部が攻め
こんで来ていた。
不良「なにっ・・・?」
不良は柴田に背を向けた
その瞬間に柴田が殴る。
柴田「バカやろ。お前」
一方的に何もさせずに
リンチしている状態だ。
柴田「ふぅ~。もろいわ
全然つまらんやんけ。」
安部「あっけなかったな
どうせ下っ端やろなぁ」
柴田「それにしても弱い
うちの1年のがましや」
2人は好き勝手言ってた