蓮「じゃあ。このまま
帰してくれないなら
タイマンでケリをつけようか」
俺は構えた。
牧田「なめやがって」
牧田が俺を睨んでいる。
その時、中川が戻ってきた
中川「おい。もうやめろ」
中川が突然叫びだす。
牧田「どうしました?」
中川「とにかくもう
リンチは止めろ。」
何か焦っていて急いで
いるみたいだった。
牧田「でもこいつが・・」
中川「やめろっつったら
やめんかいっ!!」
怒声が響き渡る。
そして・・・後ろから
ざわざわした声が
聞こえてくる。
??「はーい。ちょっと
どいて。どいて。」
誰かが人を掻き分けて
こっちに近づいてくる。
??「いやー。遅くなったよ
蓮くん大丈夫かなー?」
蓮「誰だ?お前ら・・・」
そこには黒いロングコート
を羽織った男が10人いた。
ニット帽をかぶり、
サングラスをかけている。
誰だか全くわからない。
しかし身に纏うオーラが
半端なかった。
風靡「おい・・マジか?」
風靡の連中は騒ぎ出す。
??「おぉ!蓮くーん。怪我
してるやーん。大丈夫?」
そういって俺に触りだす。
蓮「触るなっ。」
俺は手を振りほどいた。
蓮「お前ら。誰や。」
その連中が怖かった。
声が震えてしまっていた。
??「誰だっていいやん。」
??「じゃあ蓮くん連れて
帰るね。蓮くん、あっこ
で倒れてるのも仲間か?」
総長と柴さんを指差す。
蓮「そうやけど。
助けてもらわんでいい。」
しかし、そいつらは俺の
いう事を無視して風靡と
話をしている。
??「この件はもう終わり
って事でいいよね?」
中川「もちろん、はい。
インカ十傑に言われたら
誰も何も言えないです」
蓮「いんかじゅっけつ?」
??「じゃあ蓮くん。
帰ろっか。いくよ。」
そいつは俺の腕を掴んで
立ち去ろうとしていた。
勝手に話をまとめられて
こんなよくわからない
終わり方は納得できない。
俺は腕を振りほどいた。