中川「そう言ってるけど、
羅針はどうや?反論は?」
蓮「いや・・・舎弟さんの
言う通りで合ってます。」
中川「ほんまやな?それで
間違いないんやな?」
蓮「・・・えぇ。
間違いありません。」
俺は答えた。
それが事実だったから・・
舎弟は瀬戸ではなく、
校門前で単車を吹かしてた
柴さんに喧嘩を売ったやつ
だったのだから・・・
中川「ひとつだけ聞いて
おきたいんやけど、なぜ
お前はウソをついた?」
蓮「ウソをついた訳では
無いんスけど・・・
ただ、そいつじゃないと
思ったからです。」
中川「誰やと思った?」
蓮「・・・」
沈黙が空気を重くする
中川「・・・総長さん。
あんたにも責任とって
もらわなあかんな。」
総長「えぇ・・・。
覚悟はできています。
すんませんでした。」
そして、中川は静かに
立ち上がり叫んだ。
中川「全員集合~。」
風靡の連中が集まりだす
中川「今日、俺達の仲間を
虐めた奴がいる。それは
ここにいる3人や。
俺達の仲間をやった奴らは
俺達と同じ暴走族や。
今から全員で仇をとるぞ」
全員「おおぉぉ~。」
風靡の連中が俺達を囲む
全員にやにやしている。
舎弟「おい!」
後ろから舎弟に呼ばれて
振り向くと殴ってきた。
それにあわせて風靡の
連中が一斉に殴りに
集まってきた。
柴さんも殴られ、
総長も殴られている。
これから始まるのは
族による集団リンチ。
地獄絵図だ。
ただ一方的に殴られて
飽きるまで殴られる
人間サンドバッグ状態だ
顔は腫れ、血が吹き出る
力も抜け殴られ続ける