前山は覚悟を決めていた。
背水の陣で臨んでいた。
それに比べてロバートは
覇気が全く無かった。
不知火「ロバートさん
なめすぎてませんか?」
魔人「なめてないやろ。
なぁ死神。」
死神「うん。最初はいつも
あんな感じやしな。
ロバートの喧嘩を見るんは
初めてか?不知火は」
不知火「えぇ。そうです」
死神「じゃあしっかりと
見ておけよ。一瞬やから」
前山は攻撃を仕掛けない。
仕掛けることができない。
どこに攻撃しても全て
さばかれるイメージしか
浮かんでなかったから。
ロバート「どうした?4段
俺のほうから行こうか?」
そしてロバートが動いた。
すると不思議な事が起こる
右のフックを打ったのに
対して前山はよけようと
していた。しかし、
自分から当たりにいって
いるように見えた。
確かによけようとしていた
しかし自分から当たりに
いっていた感じだった。
「ゴッ!」
前山が吹っ飛んだ。
見ていた全員その状況に
信じられなかった。
死神「見たか?不知火」
不知火「なんすか?あれ」
魔人「奥義や。流動連明。
あれはロバート以外では
俺と帝ぐらいしかできん」
死神「難しいねん。あれ。
誘導させるんがな。」
不知火「神なる王か・・」
ロバートの戦いを初めて
見る者にとっては衝撃的
だったことやろう。
ロバート「立てや。覚悟は
決めてるんやろ?」
前山の体は震えていた。
初めて怖いと思ったやろう
そしてこう思ったはずや。
「こいつに俺は殺される」
死を感じた時にとる行動は
一発逆転の手段 禁じ手
前山の顔は異常な表情を
していた。禁じ手を使う
覚悟を決めたやろう。
ロバートは近づいていく。
そして前山の射程距離に
ロバートが入った時・・・
ロバートの目を突いた。
しかし当たらない。
その動きも不思議だった。
攻撃をしたのは前山だった
しかしロバートは避けると
いう動作はしていなかった
なのに前山はカウンターを
受けていた。