直前になって羅針の
圧倒的不利な状況。
それに大牟田が裏切る
事によって他の闇市の
連中が四神にシバかれ
るかもしれないという
不安がよぎっていた。
そして出る事に躊躇
してしまっていた。
大牟田「俺は・・・俺は
どうしたらええねん?
皆に事情も話せないまま
勝手に行動するべきか?
俺には本来関係無い話。
野田をここまで送るのが
本来の恩返しやった。
うん。俺には関係ない。
野田には悪いが・・・
俺はやっぱり闇市の皆を
守らなければ・・・」
大牟田は動けないでいた
俺と特隊の喧嘩を覗く
ドッ・・・バキッ
特隊「オラァ。どうしたァ?
弱いやんけ。コラァ。
お前そんなんでよう
総長なれたなァ」
蓮「ぐっ・・・くそっ」
さすがに強い。
まともな状態だったとしても
勝てるかわからないぐらい強い。
大牟田「・・・野田。
お前は何でそんなに
頑張れる?こんなに不利
な状況やのに。」
滝と白木と兵隊を覗く
大牟田「あいつらも
何であんなにボロボロ
やのに喧嘩できるねん
なんでや?なんで?」
大牟田は思い出していた。
蓮と会ってからの出来事を
闇市が仕掛けたことにも
関わらず四神の勝手な行動
に気づき四神に喧嘩を売る
大事なものを奪われたから
大牟田は思い出した。
そうか。野田は大事なもの
を奪われたからボロボロに
殴られた後でもやってる。
俺にとって大事なものって
言えば闇市や。
その闇市が斉藤の弟に勝手
に使われているなんて。
総長が知ったら・・・
許すはずが無い。
闇市を・・・取り戻す。
それが俺の役目やろ。
大牟田は覚悟を決めた。
そして出てきた。
それに親衛隊長が気づいた
親隊「おう。闇市か。丁度
よかったわ。あっちで喧嘩
してるやつの加勢して
やってくれや。
羅針が俺達に喧嘩売って
きてるねん。」
大牟田「それは無理や。」
親隊「あ?もういっぺん
言ってみろ。聞こえへん」
バキイッ・・・
大牟田は拳を握りしめて
親隊に殴った。
大牟田「おらぁ。闇市
なめんなよ。こらぁ」
親隊「ぺっ。お前。裏切りかぁ
許さへんぞ。裏切りだけはぁ」
蓮と特隊、大牟田と親隊。
滝と白木と四神の兵隊。
それを見ている副総長。
それぞれで喧嘩が始まった