俺は・・・ずっと見ていた
村田や峰さん達は必死で
ずっと演奏をしていた。
不器用な演奏だけど・・・
一生懸命演奏していたのが
わかったその姿に俺は・・
感動してしまっていた。
瀬戸や魔人さんや宮根さん
も黙ってずっと見ていた。
ロバートは泣いていた。
由紀さんや京子さんが泣く
のを見てもらい泣きしてた
間奏が終わり2人共涙を
拭いて続きを歌った。
由紀「都会の輪郭が
葡萄色に変わるまでに」
京子「あなたに本気を
感染したい」
2人「JUST 心ごと
止まらない もうあなたに
ドラマ始まっている
JIN・JIN・JIN 感じてる」
2人「JUST 愛しくて
止まらない もうあなたに
微熱奪われている
FURA・FURA・FURA乱れてる」
フェードアウトして終わる。
終わった瞬間大拍手が起こる
そこには何かが伝わった。
強い思いみたいなのがあった
俺達はそれにあてられていた
2人は一礼をして舞台を降り
すぐロバートの元へ向かった
そして泣いていた・・・
2人共・・好きな人が同じ。
そして2人共妊娠をした。
まだ18歳だ。なのに・・・
弱音を吐かないし見せない。
ロバートがどちらを選ぶのか
もわからない・・・
不安もあるのに・・言わない
だけどこの歌で我慢していた
感情が出てしまった。
それが涙になって表れた。
それをしっかりとロバートも
受け取ったことだろう・・・
周りの魔人さんも死神さんも
瀬戸も俺も・・・
外に出て泣いているのを隠し
ロバートは頭をなでていた。
そして峰さん達が来る。
女の子達に捕まりながら・・
小宮「よぉ。どうやった?」
橋本「考えさせられたよ。
ありがとうな・・・みんな」
峰「うちらのヒロインやぞ。
ゆっきーと京ちゃんはな。
あんま悲しませるなよ」
橋本「大事にしてくれてて
ありがとう。感謝してるわ」
この関係が羨ましかった・・
ロバートの方が立場が上でも
言いなりにはなっていない。
対等の部分は対等だった。
そしてロバートも上から目線
ではなくて他人の意見も聞く
そしてしっかり受け止める。
上の役目って言うのかな?
下の者に感謝を伝えるって事
この時にも色々と学んだ。