第1065話 秘密事

2015年10月23日金曜日

第40部-文化祭-

t f B! P L
真由「つれないねぇ。
久しぶりに会ったのに
そんな敵意出さなくても
いいんじゃないの?彼女
も見てることやしさぁ」

蓮「くそっ・・・」

恵「蓮君・・・?」

彼女の前では俺が不良と
いうことは秘密にしてる

真由「でも驚いたわぁ。
野田君は強いだけかと
思ったら暴走・・・」

蓮「うるさい。黙れ」

声を掻き消すように大声
で真由に叫んだ。

蓮「行こっ。恵ちゃん」

彼女の手を引いて歩く。
真由から逃げたかった。

恵「痛いよ。蓮君」

蓮「あっ。ごめん。
ちょっと休憩しよっか」

恵「うん・・・」

彼女の前で・・・初めて
怒った所を見せてしまった

それも暴走族の感覚の方で

缶ジュースを買って近くの
運動場のベンチで座った。

恵「さっきの人って前に
ボーリングで会った人?」

蓮「あー。そうやったね」

恵「どんな関係なん?
前の彼女やったとか?」

蓮「いや。全然違うよ。
俺付き合ったの恵ちゃん
だけしかおらんから」

恵「じゃあなんで?
あの人も蓮君のことが
好きなんかなぁ?」

蓮「それは違うと思う。
だって・・・あいつは」

恵「どう違うの?」

蓮「いや・・ごめん。
なにもわかんないや」

真由は強い人が好きだ。
不良とかが好きな女だ。

そんなことは言えない。
説明が難しくなるから。

恵「蓮君って・・・
いつも何か隠すよね。
何であたし彼女やのに
隠し事されてるの?」

蓮「いや・・それは」

恵「たまにわからんねん
隠れて野球してたりさぁ
いつもあたし他人から
聞いてるねんけどさぁ」

蓮「・・・ごめん」

恵「隠し事は嫌やわ。
全部言ってほしいねん。
あたしは言ってるしさ」

蓮「わかった・・言うよ
実は俺は暴走・・・」

石原「おーい。恵ぃ~。
邪魔して悪いんやけど
今からボクシング部で
小宮先輩と瀬戸君が
ボクシングするってさ。
あんたらもおいでって」

恵「あっ。うんわかった
すぐに行くからぁ~」

その場を救われた気分だ。
一気に雰囲気がしらけた。

恵「いこっか。戻ろう」

蓮「うん。わかった」

手を繋いで戻っていく。

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