橋本「野田君は女の前でも
暴走族の総長でいたいなら
自動的に恋愛は難しいよ」
蓮「なんでなんですか?」
橋本「ハードル高いもん。
暴走族の総長と付き合える
女なんてレディースの総長
とかそんなんだけやんか。
それにいつでもかっこつけ
とかなあかんもんやしな」
蓮「あっ・・・そうか」
羽田さんに湯浅さんを紹介
してもらった時に言ってた
事を思い出していた。
あの時「お似合い」って
言ってた意味がわかった。
蓮「普通の人との恋愛は
どうすればいいですか?」
俺はロバートに聞いた。
結構無茶な事を聞いた。
橋本「特攻服を着ている時
だけ総長になればええやん
それ以外は休憩するねん」
蓮「そうしてますけど」
橋本「そうなん?学校で
おる時に俺は族の総長やぞ
って思った事はないの?
いらっとした時とかに」
蓮「あっ・・・あります」
橋本「じゃああかんやんか
休憩できてへんって事や。
特攻服を着てない時には
族の事を忘れないとね。
女が一緒にいても楽しい
って思ったりしないから」
蓮「女が・・・ですか?」
橋本「そう。その通り。
男が楽しい時間を過ごす
よりも女が楽しい時間を
過ごせるようにするねん。
そうしたら自動的にこっち
も楽しくなってるもんや」
蓮「そうなんですか?」
橋本「俺はそうやってる。
俺は女の前では女の目線に
合わせて話と行動するねん
そうしないと次が無いよ」
蓮「次がないって?」
橋本「また遊ぶって事。
次に繋げないとね」
蓮「次に繋げるかぁ・・」
橋本「女は怖いのは苦手や
だから恐怖は避けないとね
インカは全員女は女と扱い
女子と楽しく話してるよ」
蓮「楽しく話をしていれば
好きになれるんですか?」
橋本「どうなんだろうね。
好きになっちゃう男子も
結構多いんじゃないかな。
女の子とあまり話さない
ような男の子にとっては
話せる女性がいいやろし」
野田「好きって何ですか?
考えてもわかんないです」
橋本「俺もよくわかんない
でも答えのひとつとしては
大事にできる女の人って事
だと感じてはいるよ」
蓮「大事にできる女・・」
橋本「特別な感情が好き
それが確かな答えと思う」
特別な感情。それが好き。
確かにそうかも知れない。
でも・・・